あまり指輪などの装飾品を身につける機会の少ない男性にとっては、結婚指輪の基本的な知識がない人もいます。婚約指輪と混同される人もいますが、結婚指輪はカップルが挙式や入籍を行い、晴れて夫婦になったことを周囲に表明するためのものです。婚約指輪は、男性が女性にプロポーズをするときや結納などの婚約に関連する儀式のときに贈られる指輪で、女性だけが身につけます。結婚指輪は夫婦でデザインがお揃いの指輪を購入して、キリスト教式の結婚式で指輪交換の儀式のときに使用され、結婚後もお互い左手の薬指にはめるものです。
婚約指輪は、婚約している期間と冠婚葬祭などの華やかな場所で身につけることが多く、デザインも1粒ダイヤモンドを使用した高価なリングが多いです。結婚指輪は、毎日身につけるためシンプルなデザインのリングが多いです。婚約指輪のようなダイヤモンドなどの宝石を使用しないことが多いため、購入価格はだいたい1つにつき10万ぐらいが平均相場になっています。女性の場合は、アクセントとして小さいダイヤモンドを埋め込むこともあり、男性のリングに比べると購入価格はやや高い傾向です。
結婚指輪の内側には、入籍日や挙式日などの結婚に関する記念日やお互いのイニシャル、愛をテーマにした単語などを刻印することが多いです。女性のリングでは、内側に自分の誕生石を埋め込んだり、ブルー系の宝石を埋め込むことがあります。ブルー系の宝石を埋め込むのは、「サムシングブルー」と呼ばれる西洋の習慣で、新婦が何か青いものを一つ身につけると結婚生活が幸せにおくれるといわれている言い伝えのためです。