婚約指輪とは、愛の証として、プロポーズをするときや結納時に贈る、「婚約」という約束を形にした指輪のことです。婚約をするときに指輪を贈るということは、口約束よりもずっと重く、信頼のある行動です。結婚指輪との違いは、結婚指輪は、結婚式で新郎新婦が交換するペアの指輪のことですが、婚約指輪は、男性が贈った指輪を、婚約期間に身につける指輪のことです。婚約期間とは、プロポーズをされて、2人が結婚を決めた時から、結婚式当日のことをいいます。
だからといって、結婚をした後でも婚約の指輪を身につけてもまったく構いません。結婚指輪は、日常的に左手の薬指に着用するのが一般的です。婚約指輪は、どの指に着用しても構わないので、左手の薬指に着用しても構わないのですが、ただ、結婚式当日では結婚指輪を交換するときがあり、そのときには左手の薬指は空けておくのが常識です。その際は、事前に別の指につけかえておく必要があります。
そもそも婚約指輪を贈る習慣が日本に入ってきたのは明治時代の頃です。指輪の素材に特に決まりはないのですが、定番はダイヤモンドを使ったものです。それについては、ダイヤモンド輸入が解禁になった高度成長期の頃から定番になりました。地上でもっとも硬いダイヤモンドには、「固い絆」と、「永遠の愛」を意味していることや、ダイヤモンドの無色透明な輝きは、「純粋無垢な心」を象徴しているとされていることが、ダイヤモンドが婚約指輪の定番とされている理由です。